煙突に上ろうとした子供時代

Posted in 未分類 on 2016年7月15日 – 8:05 PM
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煙突に上ろうとした子供時代

私は子供の頃こうして煙突に囲まれて育ったわけですが、中学生の時、ふと「煙突に上ってみたい」という衝動に駆られたことがありました。
今考えると幼稚で笑ってしまいますが、思春期に入った当時の私は高いところに上って自分が育った町や自分を見つめ直したいという思いがあったんだと思います。
高いところなら山もビルもあるじゃないかと思われるかもしれませんが、先ほど言ったように私の生家は工場地帯だったので、高い山もビルもありませんでした。
それに貧しい家だったのでお小遣いもほとんどなく、遠くに出かけていくことはできませんでした。
そこで、ある夏の夜、こっそり家を抜け出して一番近くにある工場へ行ってみたのです。
その工場は平屋建てだったので屋根まで上るのは意外に簡単でした。
しかし見上げた煙突は思いのほか高く、足がすくんでしまいました。
しかし、勇気を出して上りはじめたその時、たまたま近所を巡回していたお巡りさんに見つかり、あっという間に煙突から引きずりおろされました。


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